モデルの選択

Kiroは、開発タスクに対応するために複数のAIエージェントモデルを提供しています。用途・コスト・推論深度・速度などの観点で最適な選択が可能です。


1. 利用可能なモデル一覧

1.1 Auto(推奨)

Kiroのデフォルトのインテリジェントなモデルルーター。複数の最先端モデルと最適化技術を組み合わせて自動選択します。

主な利点

  • コスト効率が高い(Sonnet 4直接利用比 約23%安価)
  • タスクごとのスマートルーティング
  • 安定した品質(Sonnet 4レベル相当)
  • 利用上限の最適活用

仕組み

  • タスクに応じて最適なLLM(例:Claude Sonnet 4など)を選択
  • 単体モデルと同等以上の品質基準を維持

1.2 Claude Opus 4.6(実験的)

Anthropicの最上位モデル。高度なエージェント能力とコーディング性能を備える。

提供対象:Pro / Pro+ / Powerプラン(実験的サポート)

主な利点

  • Terminal-Bench 2.0 / SWE-bench Verifiedで最高水準
  • 長時間セッションでも安定
  • 大規模コードベース(数百万行)対応
  • 自己修正・高度なデバッグ能力
  • 深い推論と再検討能力

1.3 Claude Opus 4.5

最大級の知性と実用性を両立したモデル。

提供対象:Pro / Pro+ / Power専用

主な利点

  • 推論・コーディング能力の飛躍的向上
  • 旧Opusより実用的な価格帯
  • 複雑なトレードオフや曖昧性への対応力

1.4 Claude Sonnet 4.5

複雑なエージェント用途や高度なコーディング向けの高性能モデル。

主な利点

  • SWE-bench Verifiedで最先端水準
  • 数時間の自律動作が可能
  • 計画・設計・セキュリティ推論の強化

1.5 Claude Sonnet 4.0

ルーティングなしの直接アクセスモデル。

主な利点

  • 予測可能な挙動
  • 完全な透明性
  • モデル選択の固定化

1.6 Claude Haiku 4.5

高速・低コスト・高知性を両立するモデル。

主な利点

  • Sonnet 4級の推論性能
  • 2倍以上の速度
  • 1/3コスト
  • 初の高度推論対応Haiku

2. コスト比較

モデルクレジット倍率タスク例コスト
Claude Opus 4.62.2倍22クレジット
Claude Opus 4.52.2倍22クレジット
Claude Sonnet 4.51.3倍13クレジット
Claude Sonnet 4.01.3倍13クレジット
Auto1.0倍10クレジット
Claude Haiku 4.50.4倍4クレジット

3. 適切なモデル選択ガイド

3.1 Opus 4.6(実験的)を選ぶべき場面

  • 長時間実行エージェントタスク
  • 大規模コードベース作業
  • 複雑なデバッグ
  • 深い推論が必要な問題

3.2 Opus 4.5を選ぶべき場面

  • 最上位レベルの推論が必要
  • 本番レベルの高度開発
  • 高リスク機能実装
  • 長時間の複雑エージェント作業

3.3 Sonnet 4.0 / 4.5を選ぶべき場面

  • 一貫性が重要
  • Sonnet特有の挙動に依存
  • モデル透明性が必要
  • コストが主問題でない

3.4 Autoを選ぶべき場面

  • コスト効率を最大化したい
  • 一般的な開発業務
  • タスクが多様
  • 利用上限を長持ちさせたい

3.5 Haiku 4.5を選ぶべき場面

  • 高速応答が必要
  • 大量処理
  • リアルタイム用途
  • 低コスト最優先

4. モデル切り替え方法

4.1 Kiro CLI設定

bash
kiro-cli settings chat.defaultModel claude-opus4.6

4.2 デフォルトモデルの保存

bash
/model set-current-as-default

設定保存先:

~/.kiro/settings/cli.json

5. ベストプラクティス

5.1 効率最大化

  • まずAutoから開始
  • 速度重視ならHaiku
  • 複雑エージェント用途はSonnet
  • 最大知性が必要ならOpus
  • 利用状況を継続的に監視
  • 同一タスクでモデル比較実験

5.2 コスト管理

  • モデル選択はプラン設計と連動
  • タスク別の最適モデルを把握
  • ワークフローをモデル特性に合わせ最適化
  • 必要に応じて超過利用を検討

6. まとめ

基本方針:

  • デフォルトはAuto
  • 重厚な推論・巨大コードはOpus
  • バランス型はSonnet
  • 高速・大量処理はHaiku

目的・コスト・速度・推論深度のバランスで選択することが最適化の鍵となる。